ミカ書1-3 ; 黙示録11

ミカ書

第1章

1:1ユダの王ヨタム、アハズおよびヒゼキヤの世に、モレシテびとミカが、サマリヤとエルサレムについて示された主の言葉。
1:2あなたがたすべての民よ、聞け。
地とその中に満てる者よ、耳を傾けよ。
主なる神はあなたがたにむかって証言し、
主はその聖なる宮から証言される。
1:3見よ、主はそのご座所から出てこられ、
下ってきて地の高い所を踏まれる。
1:4山は彼の下に溶け、谷は裂け、
火の前のろうのごとく、
坂に流れる水のようだ。
1:5これはみなヤコブのとがのゆえ、
イスラエルの家の罪のゆえである。
ヤコブのとがとは何か、
サマリヤではないか。
ユダの家の罪とは何か、
エルサレムではないか。
1:6このゆえにわたしはサマリヤを野の石塚となし、
ぶどうを植える所となし、
またその石を谷に投げ落し、
その基をあらわにする。
1:7その彫像はみな砕かれ、
その獲た価はみな火で焼かれる。
わたしはその偶像をことごとくこわす。
これは遊女の価から集めたのだから、
遊女の価に帰る。
1:8わたしはこれがために嘆き悲しみ、
はだしと裸で歩きまわり、
山犬のように嘆き、
だちょうのように悲しみ鳴く。
1:9サマリヤの傷はいやすことのできないもので、
ユダまでひろがり、
わが民の門、エルサレムまで及んでいる。
1:10ガテに告げるな、泣き叫ぶな。
ベテレアフラで、ちりの中にころがれ。
1:11サピルに住む者よ、
裸になり、恥をこうむって進み行け。
ザアナンに住む者は出てこない。
ベテエゼルの嘆きはあなたがたからその跡を断つ。
1:12マロテに住む者は気づかわしそうに幸を待つ。
災が主から出て、
エルサレムの門に臨んだからである。
1:13ラキシに住む者よ、
戦車に早馬をつなげ。
ラキシはシオンの娘にとって罪の初めであった。
イスラエルのとがが、
あなたがたのうちに見られたからである。
1:14それゆえ、あなたはモレセテ・ガテに
別れの贈り物を与える。
アクジブの家々はイスラエルの王たちにとって、
人を欺くものとなる。
1:15マレシャに住む者よ、
わたしはまた侵略者をあなたの所に連れて行く。
イスラエルの栄光はアドラムに去るであろう。
1:16あなたの喜ぶ子らのために、あなたの髪をそり落せ。
そのそった所をはげたかのように大きくせよ。
彼らは捕えられてあなたを離れるからである。

第2章

2:1その床の上で不義を計り、
悪を行う者はわざわいである。
彼らはその手に力あるゆえ、
夜が明けるとこれを行う。
2:2彼らは田畑をむさぼってこれを奪い、
家をむさぼってこれを取る。
彼らは人をしえたげてその家を奪い、
人をしえたげてその嗣業を奪う。
2:3それゆえ、主はこう言われる、
見よ、わたしはこのやからにむかって
災を下そうと計る。
あなたがたはその首を
これから、はずすことはできない。
また、まっすぐに立って歩くことはできない。
これは災の時だからである。
2:4その日、人々は歌を作ってあなたがたをののしり、
悲しみの歌をもって嘆き悲しみ、
「われわれはことごとく滅ぼされる、
わが民の分は人に与えられる。
どうしてこれはわたしから離れるのであろう。
われわれの田畑はわれわれを捕えた者の間に分け与えられる」と言う。
2:5それゆえ、主の会衆のうちには
くじによって測りなわを張る者はひとりもなくなる。
2:6彼らは言う、「あなたがたは説教してはならない。
そのような事について説教してはならない。
そうすればわれわれは恥をこうむることがない」と。
2:7ヤコブの家よ、そんなことは言えるのだろうか。
主は気短な方であろうか。
これらは主のみわざなのであろうか。
わが言葉は正しく歩む者に、
益とならないのであろうか。
2:8ところが、あなたがたは立ってわが民の敵となり、
いくさのことを知らずに、安らかに過ぎゆく者から、
平和な者から、上着をはぎ取り、
2:9わが民の女たちをその楽しい家から追い出し、
その子どもから、わが栄えをとこしえに奪う。
2:10立って去れ、
これはあなたがたの休み場所ではない。
これは汚れのゆえに滅びる。
その滅びは悲惨な滅びだ。
2:11もし人が風に歩み、偽りを言い、
「わたしはぶどう酒と濃き酒とについて、
あなたに説教しよう」と言うならば、
その人はこの民の説教者となるであろう。
2:12ヤコブよ、わたしは必ずあなたをことごとく集め、
イスラエルの残れる者を集める。
わたしはこれをおりの羊のように、
牧場の中の群れのように共におく。
これは人の多きによって騒がしくなる。
2:13打ち破る者は彼らに先だって登りゆき、
彼らは門を打ち破り、これをとおって外に出て行く。
彼らの王はその前に進み、
主はその先頭に立たれる。

第3章

3:1わたしは言った、
ヤコブのかしらたちよ、
イスラエルの家のつかさたちよ、聞け、
公義はあなたがたの知っておるべきことではないか。
3:2あなたがたは善を憎み、悪を愛し、
わが民の身から皮をはぎ、その骨から肉をそぎ、
3:3またわが民の肉を食らい、
その皮をはぎ、その骨を砕き、
これを切りきざんで、なべに入れる食物のようにし、
大なべに入れる肉のようにする。
3:4こうして彼らが主に呼ばわっても、
主はお答えにならない。
かえってその時には、み顔を彼らに隠される。
彼らのおこないが悪いからである。
3:5わが民を惑わす預言者について主はこう言われる、
彼らは食べ物のある時には、
「平安」を叫ぶけれども、
その口に何も与えない者にむかっては、
宣戦を布告する。
3:6それゆえ、あなたがたには夜があっても幻がなく、
暗やみがあっても占いがない。
太陽はその預言者たちに没し、
昼も彼らの上に暗くなる。
3:7先見者は恥をかき、占い師は顔をあからめ、
彼らは皆そのくちびるをおおう。
神の答がないからである。
3:8しかしわたしは主のみたまによって力に満ち、
公義と勇気とに満たされ、
ヤコブにそのとがを示し、イスラエルにその罪を示すことができる。
3:9ヤコブの家のかしらたち、
イスラエルの家のつかさたちよ、
すなわち公義を憎み、
すべての正しい事を曲げる者よ、これを聞け。
3:10あなたがたは血をもってシオンを建て、
不義をもってエルサレムを建てた。
3:11そのかしらたちは、まいないをとってさばき、
その祭司たちは価をとって教え、
その預言者たちは金をとって占う。
しかもなお彼らは主に寄り頼んで、
「主はわれわれの中におられるではないか、
だから災はわれわれに臨むことがない」と言う。
3:12それゆえ、シオンはあなたがたのゆえに
田畑となって耕され、
エルサレムは石塚となり、
宮の山は木のおい茂る高い所となる。


黙示録

第11章

11:1それから、わたしはつえのような測りざおを与えられて、こう命じられた、「さあ立って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。11:2聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。そこは異邦人に与えられた所だから。彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。11:3そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、千二百六十日のあいだ預言することを許そう」。11:4彼らは、全地の主のみまえに立っている二本のオリブの木、また、二つの燭台である。11:5もし彼らに害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼすであろう。もし彼らに害を加えようとする者があれば、その者はこのように殺されねばならない。11:6預言をしている期間、彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする力を持っている。さらにまた、水を血に変え、何度でも思うままに、あらゆる災害で地を打つ力を持っている。11:7そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。11:8彼らの死体はソドムや、エジプトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされる。彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。11:9いろいろな民族、部族、国語、国民に属する人々が、三日半の間、彼らの死体をながめるが、その死体を墓に納めることは許さない。11:10地に住む人々は、彼らのことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言者は、地に住む者たちを悩ましたからである。11:11三日半の後、いのちの息が、神から出て彼らの中にはいり、そして、彼らが立ち上がったので、それを見た人々は非常な恐怖に襲われた。11:12その時、天から大きな声がして、「ここに上ってきなさい」と言うのを、彼らは聞いた。そして、彼らは雲に乗って天に上った。彼らの敵はそれを見た。11:13この時、大地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千人が死に、生き残った人々は驚き恐れて、天の神に栄光を帰した。
11:14第二のわざわいは、過ぎ去った。見よ、第三のわざわいがすぐに来る。
11:15第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、大きな声々が天に起って言った、
「この世の国は、
われらの主とそのキリストとの国となった。
主は世々限りなく支配なさるであろう」。
11:16そして、神のみまえで座についている二十四人の長老は、ひれ伏し、神を拝して言った、
11:17「今いまし、昔いませる、全能者にして主なる神よ。
大いなる御力をふるって支配なさったことを、
感謝します。
11:18諸国民は怒り狂いましたが、
あなたも怒りをあらわされました。
そして、死人をさばき、あなたの僕なる
預言者、聖徒、小さき者も、大いなる者も、
すべて御名をおそれる者たちに報いを与え、また、
地を滅ぼす者どもを滅ぼして下さる時がきました」。
11:19そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。また、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の雹が降った。


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